スズキよりイノウエへのミニ逆インタビュー ver.2
スズキさんがイノウエさんに聞きました。
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Q1、監督にとって創作とは何ですか?
シンプル=正確というベクトルに自分を導く行為。映画の場合、具体的にいうと、ひとりのとき(シナリオ)は、バラバラに破壊されている記憶を直感で結びつけること。集団(撮影)のときは、準備では他者の意見を聞き入れ、撮影時は独走すること。予定調和とは魂の宿りを拒否することなので、破壊すること。すべてに共通するのは、捨てることと、そして発見なのではないかと思います。


Q2、創作のモチベーションにいちばん影響をあたえているものは何でしょうか?
頭の前方10センチくらいに浮かんでいる得体の知れないものをつかもうとする気持ち、いつもいらいらしています。


Q3、いままで行ったなかでいちばんスキだった、あるいは感銘をうけた国ってどこですか?
アイスランド
ノルウェー
アフガニスタン
南アフリカ共和国
ベトナム
シンガポール、です。



Q4、その理由、印象深いできごとがあったらおしえてください。
○アイスランド
今朝の新聞で知ったのが、ビョークが母国を救うファンド。最大67億円を目標に出資を募り経済再興と環境保護を両立させる。首相も女性。5年前に撮影で行ったとき、一ヶ月近く滞在し、白夜はどこか精神に作用を来たすのが体で理解できた。買ってきたジャケ買いのCD、鬱っぽいか、パンクかどちらか。マックのハンバーガー1800円。

○アフガニスタン
リスクヘッジを取っての毎回の渡航、しかし、自分のゲストハウス(民宿)から500メートルのところで自爆テロがあったとき、その衝撃の凄まじさに自分がやられたと錯覚。内臓が振動し、瞬きするのをかなりの時間忘れていて目が充血した。復興支援で映画を現地で何本かカブール大学芸術学部の学生(「kabulTriangle」)や、アフガンフィルムの所長と制作した(「The Roots」)が、次は本格的な映画を作ることに。
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写真は市内の様子とタリバンかもしくは内戦で破壊された航空機。カブール大学の芸術学部の廊下にはジェームズ・ディーンの写真が、学生はジャーナリスト学、音楽も学び、卒業後はテレビ・ラジオ局に就職していく(下に写真掲載)
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勿論、彼らは見境のない空爆で反米、でも、エンターテイメントも好きで、市内の映画館はボリウッドムーヴィー。


○南アフリカ共和国
治安の関係で横断歩道でもどこでも走る走るリスクヘッジ移動の超過労。母親が子供に乳を含ませながら教会でのゴスペル。彼らのリズムは遺伝子だけではなく、そうなるようになっている(下に写真掲載)
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○ベトナム
フランスの植民地時代の名残があって、それは人にもあって、フランスパンを作っていた碧眼のベトナム女性の美しさ。

○シンガポール
小4から中2まで滞在していたいわゆる帰国子女です。滞在時に、迷宮めいた歴史あるチャイナタウンが整備のためにつぶされた。あの行為は文化歴史なき衛生国家の発想の哀しさだと思う。当時、日本人学校は第二次大戦時のイギリス軍の兵舎を校舎にしていて、銃痕が教室の柱に残っていた。

○ノルウェー
第二次大戦時、ナチスが作った急斜面を降りるトロッコ鉄道(フロム鉄道)があり、トンネルを越えるたびに、時代を超越した感覚に襲われた。梯子で昇って礼拝するフィヨルドの崖っぷちの海上400メートル上の教会(下に写真掲載)。そのフィヨルド沿いに郵便道というアップダウンする長い道があり、昔そこを配達人が回ったらしい、フィヨルドの飛脚。
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by syokomovie | 2009-05-13 10:20 | トピックス
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